能登地方における
良質な空き家・古民家の流通と
利活用の促進を目指す

開催趣旨

2024年1月1日に発生した能登半島地震にて古民家のみならず、多くの住宅が甚大な被害を受けました。
被災家屋の解体・撤去が進まれる一方で、自然と調和した景観を形成する能登の古民家が失われることへの懸念も高まっています。
長期的な視点で活用を目指す事業者との連携が重要であり、利用可能な空き家の活用の糸口を生み出すことが必要です。

石川県では、被災した古⺠家の所有者に対し、修繕して住み続ける選択肢や、建物を活用したい事業者等への売却・貸出といった「解体以外の選択肢」の可能性について検討していただくため、能登復興建築人会議および全国古⺠家再生協会による⺠間コンソーシアムが実施する、被災古⺠家の保存・活用に向けた調査・相談活動への支援を行っています。
調査を終えた古⺠家については、売却・貸出などを希望する所有者と、活用を希望する事業者等とのマッチングを進めていく必要があります。特に、可能な限り能登の街並みを尊重し、中⻑期的な視点での活用を目指す事業者との連携が重要です。(建設業者が短期間だけ使用し、終了後に更地にしてしまうような事例は、望ましいものではありません)
また、公費による解体支援との兼ね合いもあるため、迅速なマッチングの実施が求められます。
(物件の活用方法については、あくまで所有者の意思を第一に尊重する必要があることは言うまでもありません)

このような背景を踏まえ、昨年度福井県で開催された「福井県古⺠家リノベーションコンテスト」のノウハウを活用し、このたび「能登空き家古⺠家リノベーションコンテスト」を実施する運びとなりました。
利用可能な空き家の活用こそが、能登の真の復興において不可欠であると私たちは考えています。特に古⺠家の取引においては、建物の見えない部分に瑕疵があることでトラブルが発生したり、建物が適正に評価されずに、質の高い古⺠家であっても解体されてしまう事例が少なくありません。
「どこに改修工事を依頼すればよいのか」「費用はどのくらいかかるのか」などの不安を解消することを目的に、このリノベーションコンテストでは、購入希望者が改修プランや費用感を把握しやすくすることで、今後の活用や生活のイメージを具体化できるよう支援していきます。

スケジュール

応募登録 2025年6月9日(月)〜8月15日(金)
作品応募 2025年6月9日(月)〜8月15日(金)
一次審査 2025年8月23日(土)
オンライン上で開催
二次審査 2025年9月27日(土)
いしかわ総合スポーツセンター 第1会議室にて開催

チラシダウンロード

募集概要

1.対象物件

石川県補助事業にて調査を実施した物件の内、選定された6物件 ・・・・・・対象物件概要はこちら

2.募集内容

・対象の6物件の中から、応募者で用途を自由に設定してご提案してください。(複数応募可能)
※住宅用途、その他用途で応募書類が異なりますので、ご注意ください。
・改修プランの作成については、全面改修、部分改修どちらでも提案可能です。
・プラン作成の際は、移住者等が古民家を購入または賃貸して、自ら居住または店舗などを経営することを想定し、以下の点に配慮してプランニングしてください。

  • (ア)古民家の特徴をいかした提案
    • ①古民家の良さを活かしたものであること。
    • ②安心して快適に利用(耐震性、断熱性等に配慮した計画)できるものであること。
    • ③改修コストを抑える工夫をすること。
    • ④地域特性や立地条件に配慮した計画とすること。
    • ⑤建築基準法、その他関係法令に適合した計画とすること。
  • (イ)購入者等の目線に立った提案
    • 空き家古民家を購入または賃貸される方全てが高額な改修費用をかけられるわけではありません。
    • 「古民家であっても新築並みの安全性・快適性が得られる」「改修費用を安く抑える」
    • 「DIYと併用ができる」「古民家の価値が分かりやすい」など、古民家の購入等に悩まれている方が
    • 古民家を選択したくなる提案をお願いします。

3.応募資格者および応募点数について

(1)応募資格者

応募者は、次に掲げる事項に該当するものとします。

  • (ア)個人または法人の設計事務所、工務店等(グループでの応募も可能)
  • (イ)建築士法(昭和25年法律第202号)第23条に基づく建築士事務所登録を受けた個人または法人とします。なお、グループで応募する場合は、グループの代表者が建築士事務所登録を受けた個人または法人に限ります。
  • (ウ)一次選考を通過した場合、二次選考会場で発表いただける方に限ります。なお会場までの旅費等については、応募者の負担とします。
  • (エ)応募された空き家古民家のリノベーションプランを一般社団法人全国古民家再生協会が運営する情報誌「じゃぱとら」・ウェブサイト等への掲載することに同意すること。また、空き家古民家の購入等を検討されている方からの改修工事の相談等に応じることができる方に限ります。

(2)応募点数

同一応募者による応募点数に関する制限はありません。

4.応募の手続きについて

8月15日(金)をもちまして作品の提出を締め切らせていただきました。
ご応募ありがとうございました。

5.選考基準・選考方法等

能登空き家古民家リノベーションコンテスト審査委員会において、次に掲げる審査項目について、審査委員が総合的に審査します。
・古民家の良さを活かした提案となっているか。
・地域特性や立地条件を考慮した内容となっているか。
・古民家を購入または賃貸して利用される方が安心で快適な生活ができる工夫がなされているか。
・古民家を購入または賃貸し利用される方への創意工夫がなされているか。
・立地条件を活かした内容が提案されているか。

選考

一次選考:8月23日(土)オンライン上で開催
二次選考:9月27日(土)いしかわ総合スポーツセンター 第1会議室にて開催

審査員

※敬称略・五十音順

大屋 智浩 AirbnbJapan株式会社 公共政策本部 本部長
小津 誠一 ENN代表/能登復興建築人会議理事
鵜飼 哲矢 九州大学大学院芸術工学研究院 教授
一人一花 in 能登半島実行委員会
竹内 申一 金沢工業大学教授/能登復興建築人会議理事
林野 紀子 りんの設計代表/歴史的建造物修復士
三谷 浩二郎 石川県土木部 次長
村田 智仁 一般社団法人全国古民家再生協会 理事長
和田 貴充 空き家活用株式会社 取締役会長
常盤 貴子
(※ゲスト審査員)
俳優・一人一花 in 能登半島実行委員会アンバサダー

表彰

二次選考で以下の賞を決定します。

石川県知事賞(予定) 賞金30万円
国土交通省 住宅局長賞 賞金30万円
環境省
環境再生・資源循環局長賞
賞金30万円
優秀賞(2点) 賞金10万円
常盤貴子賞

主催・共催・後援

主催 一般社団法人全国古民家再生協会
共催 一般社団法人 能登復興建築人会議
後援 石川県
国土交通省
環境省

応募エントリー

エラー: コンタクトフォームが見つかりません。